アジカン

転がる岩、君に朝が降る

転がる岩、君に朝が降る


 数年前、Zeppで初めて聴いた。「次は新曲です。」と言って、歌ったのがこれ。シンプルでまっすぐな歌詞が、響いた。いろいろな意味で前に進めなくて、一番後ろで壁に寄りかかってステージを観ていた。だけど、そんな場所にも、こんな自分にも、シンプルにまっすぐに届いた。
 「朝がこなけければいい」とか「ここから逃げ出したい」と思うときって誰にでもある。自分が誰なのか分からない、自分で自分を認められない。友達も家族もいるのに、毎日ご飯を食べられてるのに、生活できるお金もあるのに、自分は幸せじゃないって思う。
 どうしようもなく落ち込むときがあるのだけど、この歌で救われたんだ。大げさかもしれないけれど。今もときどき口ずさむ。「ありがとう」って言いたい歌。